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モラハラは子供に遺伝するのか?

目安時間約 7分
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モラハラ被害を受けているあなたに子供がいたとしたら、「この子もこんな風に人を傷つけるような人になったらどうしよう?モラハラって遺伝するの?」と心配になったことはありませんか?

または、モラハラをする側の親を「モラハラっぽいな」と思う言動があったとき「この人のモラハラは、遺伝したのかな?」と思ったこと、ありませんか。

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モラハラは子供に遺伝するのか?遺伝ではなく、生まれた後の環境での人格形成の問題

モラハラは遺伝ではありません。

モラハラの加害者のほとんどは、生まれつきそのような性質を持ち合わせた訳ではありません。その多くは、その人が置かれた環境下での人格形成で身につけたものです。

人間は生まれつきの気質というものがあります。明るい・おとなしい・自己主張が激しい・すぐに泣き出す・・・人の気質は多岐にわたります。

たとえば、子供、特に幼稚園児くらいの年代だと、家庭環境に問題の無い家の子供でも、気に入らないことがあったらお友達を叩いてしまったり、傷つくことを言って相手を泣かせてしまう、物を隠してしまう・・・というような行動を取ることがあります。

でも、それを大人になってまで皆がやっているかといったら、違いますよね。幼い子供が取る行動は、単に考える力が及ばなかったり、間違った方法を取ってしまったりと、言わば人間歴の浅さからくるものだったりします。問題行動を起こす子供のすべてがモラハラ環境に通じているかと言ったらそんなことはありません。

幼い頃に起こす問題行動は、やってはいけないこととして親や周囲の大人が教えていくことですし、他者とのコミュニケーションにおいて「これはしてはいけないんだ」「これは言わない方がいいんだ」と自分で理解していくことでもあります。

しかし、子供の一番の人格形成の軸となる環境である家庭において、モラハラが日常的に行われていたら、どうでしょうか?

子供がモラハラを目の当たりにする環境、もしくはモラハラの被害者になる環境があったのな、それは子供の日常になります。
相手に対して暴言を吐くことも、馬鹿にすることも、すべてがその子供の「普通」になっていきます。

・父親が母親に暴言を吐くのは普通なこと。命令するのが普通なこと。

・母親が父親に暴言を吐かれて、泣くのはよくあること。

・子供の自分に怒鳴るのは普通なこと。

こんな歪んだ「普通」が、子供に植え付けられるのです。

これを読んでくれているあなたが女性だったとして、旦那の子供だからこの子はモラハラが遺伝してしまうのではないかと思っているとしたら、安心してください。そんなことはありません。

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でも、モラハラの環境下にいさせることで、あなたの愛する子供が将来モラハラをする人間になる可能性が十分にあるということは、念頭に置くべきなのです。

 

 

オオカミに育てられた人間の子供はオオカミになる。

オオカミに育てられた人間の子供はオオカミになります。

外見は人間でも、心はオオカミになり、仕草や歩き方、コミュニケーションの取り方もオオカミと同じように行い、自分がオオカミだと疑いません。

子供は親の影響を直に受けます。オオカミが自分の子供として育てたらオオカミのように育つ位、子供は親を絶対として生きます。

モラハラをする人の育った家庭を想像してみてください。父親は亭主関白という言葉を良いように使ってモラハラをするような人ではありませんか?母親は暴言を吐きませんか。

きっとモラハラをするあなたの夫や妻の親の多くが、同じようにモラハラに該当する人が多いはずです。

いわば、あなたにモラハラをする人も、被害者なのです。
育った家庭が違えばきっと、モラハラをするような人間ではなかったはずです。

モラハラは遺伝しない。モラハラをする・しないの選択は出来る。

オオカミに育てられた人間はオオカミになるというお話をしました。

モラハラ加害者は、元をたどればモラハラ被害者である可能性が高いというお話もしました。

だからといって、「あの人もかわいそうな人なんだ。被害者なんだ。だから責めてはいけないんだ。」と思ってはいけません。あなたが人生を捨ててまで過去のモラハラ被害者の受け皿になることはないのです。

 

確かにあなたを苦しめるその人は過去のモラハラ被害者だったかもしれません。
でも、その人にも「新しいモラハラ加害者になるの・ならないのか」という選択は出来たのです。

なぜなら

モラハラは遺伝ではないからです。

人間には理性があります。そして、「自分はどういった人間でありたいか」という選択も出来るのです。

あなたの苦しむ顔を見て。
あなたの悲しむ顔を見て。

自分が身内を傷つけてしまうことに違和感を覚えたら。
父親が母親に暴言を吐くことが小さな頃苦痛だったと思い出したら。

「こんな自分をなんとかしたい」と本気で思ったら、モラルハラスメントをしてしまう自分を矯正するチャンスというのはいくらでもあったのです。

モラハラの家庭で育った人が必ずしもモラハラ加害者になるかと言ったら決してそんなことはありません。

「こんな思いは自分の結婚相手にさせてはいけない」

「こんな怒鳴り散らすような人間になりたくない」

そう思って親を反面教師にし、モラハラをしない人もこの世の中に沢山いると言うことを忘れてはいけません。あなたにモラハラをするその人は、モラハラをして相手を服従させたりすることを選択しているのです。

 

あなたがモラハラの受け皿になる必要などどこにも無いのです。

あなたにはあなたの、1度きりの人生があります。それを絶対に忘れないでください。

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