筆者は夫のモラハラが原因で現在別居中で、夫婦カウンセリングに通っています。
その際、先生が貸してくださった1冊の本で、私は初めてカサンドラ症候群という存在を知りました。
カサンドラ症候群とは、発達障害を持つ(アスペルガー症候群など)パートナーや家族にいたりすると、感情の交流ができずに「この人は私のことをわかってくれない・・・」と、孤独感や不安感を感じ、心身が疲弊していき、抑うつ状態になってしまうという症状です。
自分のパートナーがアスペルガー症候群であるということを分かっていないで接していると生活のあらゆるところで「違和感」や「負担」を感じるようになります。
でも、その違和感や負担の正体が当人も良くわからないし、周囲に話しても理解してもらえないので気づいたらカサンドラ症候群になっていた・・・というケースが多いようです。
マンガでわかるアスペルガー症候群&カサンドラ愛情剥奪症候群 [ 西城サラヨ ]
上記にご紹介している「マンガでわかるアスペルガー症候群&カサンドラ愛情剥奪症候群 [ 西城サラヨ ]」はアスペルガー症候群(受け身型)の夫と結婚した妻が日々の日常的なズレや違和感を、アスペルガー症候群の夫の言い分(捉え)と、自身の言い分(捉え)を分かりやすく説明してくれています。
この本に出てくる旦那さんは全く攻撃的ではないため、筆者の夫と共通する部分というのは少なかったのですが、相手の感情を理解することができないという点が、一緒に生活するパートナーにとってどれだけ心身に支障をきたすことかということがよくわかります。
カサンドラ症候群になると、以下のような心身の不調が現れます。
・偏頭痛、体重の増加または減少
・低い自己評価、または自己の損失
・リビドーの損失(セックスと身体的な接触に関する関心の減少)
・広場恐怖(パニック障害)などの恐怖症
・不安
・抑うつ、無気力感
・罪悪感
カサンドラ症候群に陥っている人が、もしも体調不良を訴えるとしたら、おそらく、
自律神経失調による動悸で循環器科に行く、体重が落ちたから胃腸科に受診するなどの、身体症状を訴えて受診をすると思います。
でも、循環器科・胃腸科・内科などを受診していても一向に症状が良くなっていなかったら、もしかしたらそれはあなたの心の問題かもしれません。
カサンドラ症候群は現象なので、病気ではありません。相手とうまくコミュニケーションが取れない孤独感からくる心身の不調です。なのでカサンドラ症候群の治療で服薬をするというよりは、パニック障害に陥ったり自律神経失調症という症状があればそれぞれに対応した治療法が求められます。
カサンドラ症候群の原因はアスペルガー症候群である夫婦や家族との関係なので、その人物の症状がなくなれば完治できるでしょう。
ですが問題なのは、アスペルガー症候群を治すことは基本的にできないという点。しかもアスペルガー症候群である本人に改善してほしい点を伝えても、自分は悪いと思っていないので、なぜ変えるべきなのか、そして変え方が分からない人が多いので理解できないことが多いのが現実です。
なので服薬などの治療ではなく、アスペルガー症候群ではない人が考え方を変えたり、別居して距離を取るという方法を取るのが望ましいとされています。
また、パートナーや家族がアスペルガー症候群であるということを認めさせるためにカウンセリングに行ったりして双方が生きやすいように努力していくことが求められます。
カサンドラ症候群、あなたはいくつ症状が当てはまりましたか?
私はほとんど当てはまっていてびっくりしました。私の夫はまだアスペルガー症候群とはっきり診断されたわけではないのですが、コミュニケーションが正常に取れず、夫婦関係を正常に保てず、孤独感を感じていたので、モラハラを受けている方もきっと当てはまる人は多いはずだと思います。
アスペルガー症候群のパートナーや家族、モラハラ夫に悩まされていて体調や心の不調が現れたときはカサンドラ症候群を疑ってみてください。あなたの心がSOS信号を出しているのですから。
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