自分にはモラハラをしてくるけれど、子供には優しい。そんなモラハラ夫もいます。
そのため
「子供は旦那になついているのに、離婚して父親と離れ離れにさせて本当に良いのだろうか?自分が我慢すればいいのではないか?」
と悩んでいる方も意外と多いのではないかなと思います。
私も実はそのパターンで、別居するのにもかなり悩みました。
けれど、そのモラハラ夫の子供への優しさがいつまでも続かないという可能性、考えたことはありますか?
また、子供への影響が、精神面だけでなく、実は脳にも影響を及ぼすという研究結果があるのをご存じでしょうか?
自分は夫からモラハラを受けていて苦しんでいるのだけれど、夫は子供には優しい。
そんなあなたのお子さんは、まだ幼くないですか?少なくとも、反抗期前の子供ではないでしょうか。
そうだとしたらこのタイプの父親は
子供が言うことを聞くうちは子供には優しくできるけれど、
理不尽なことが分るようになり反抗するようになったらモラハラ親に豹変する確率が高いタイプ
と言えます。
子供が小さく、素直で自分の言うことを聞くうちは、モラハラ夫も子供に優しく出来ます。
思い通りにできるからね。
けれど、子供はいつまでもそうはいきません。モラハラ夫は成長しなくても、子供は月日と共に成長していくからです。
子供が成長して「ん?お父さんの言っていることおかしくない?」って父親の理不尽さに気づくようになったら。または、成長の過程で必ずある、反抗期に直面したら。モラハラ夫は「自分の思い通りに子供を操縦できなくなる」という現実が受け止めきれず、子供に対してモラハラがはじまります。
・お前はダメなやつだ
・どうしてそんなこともわからないんだ
・バカかお前は
・誰の金で学校に行けてると思ってるんだ
・いうことを聞けないんだったら家を出て行け
こんなことを言い出します。
そう、あなたが今まさに言われているようなことを子供が言われるようになるんです。
また、モラハラだけでなく子供に手をあげるようになる人も少なくないそうです。言葉でねじ伏せられなくなったら力を使うようになります。
「俺のいうことをついこの間まで聞いていたのに」
「俺の言うとおりにしろ!」
こんな思いが消化出来ずに手が出てしまうんだそうです。
モラハラですら最悪なのに、手まで出るようになったらと思うと、恐ろしいですよね。
モラハラ夫がいくら子供にはモラハラをしなかったとしても、全く子供に影響がないかと言ったらそれは全くの間違いです。
この記事のように精神的・性格的な面でも影響は出てきますが、実は脳の発達にも影響があるということが分ってきました。
これは福井大子どものこころの発達研究センターの友田明美教授らがまとめ、米オンライン科学誌に発表した研究結果なのですが、
両親間の暴力や暴言を吐く場面などドメスティックバイオレンス(DV)を日常的に目撃した子どもは、目で見たものを認識する脳の「視覚野」の一部が萎縮する傾向があるというのです。
直接虐待を受けたことはないけれど、夫婦間のDVを目撃してきた18~25歳の男女22人と、目撃経験のない同年代30人の脳を磁気共鳴画像装置(MRI)を使って比較したところ、右脳視覚野にある一部は目撃経験のある男女が平均約6・1%小さく約6・5%薄く、左脳視覚野の一部も約6%薄かったそうです。
影響を受けやすい年齢は11~13歳で、暴力より暴言の方が深刻な影響を与えることも分かったそうです。
友田教授は「DVを見た嫌な記憶を思い出すことで脳の神経伝達物質に異変が起き、さまざまな精神症状を引き起こすのではないか」と推測しているそうです。
また、視覚野が減少すると発達障害に似た症状が出ることがあるそうです。
私は今まで、「暴力を受けたわけじゃない。」と言い聞かせてきました。
私の価値観の中で、暴言<暴力だったんです。
でも、この研究結果によると暴力よりも暴言の方が深刻な影響を与えていることも分ったとのこと。
暴言・・・まさしく、モラハラのことですよね。
生まれたときには何の障害も持っていなかった子供が、モラハラを見続けることによって発達障害にも似た症状を発症することがある・・・
これは、モラハラを受けている立場からしても、受け入れがたい研究結果。
モラハラを暴力よりはマシと自分に言い聞かせて子供をモラハラのある環境にいさせていた、自分の今までの我慢を否定されることになるのですから・・・。(暴力<モラハラ なわけではありません。この不等号の考え方自体が間違っているという意味です)
もしも子供にはモラハラ夫が優しかったとしても、子供に及ぼす影響というのは計り知れないものがあるということをもっと真剣に考えなければいけないと、警鐘を鳴らしている研究結果ですね。
今回、DVを見て育った子供の視覚野が減少するという衝撃的な研究結果をご紹介しましたが、
「モラハラを直接受けているオトナ」を研究したらこの視覚野はどんな結果を物語るのでしょうか??
知りたいような、知りたくないような・・・
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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