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兜、「愛」は誰が被っていた?どんな意味?武将・直江兼続の人柄や大河ドラマ情報も満載!

目安時間約 6分
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数ある兜の中でも「愛」という文字の兜はインパクトがありますよね。
初節句の兜を選ぶ際に「なんだこの兜は!?」と思った方も多いかもしれません。
織田信長や徳川家康といった、日本人なら誰もが知っているような名前ではありませんが、
実は武将好きの人の中でも非常に人気の高い人物の兜なんですよ。
今回は「愛」という前立ての兜に興味を持ったすべての方にこの兜の魅力をお伝えしたいと思います!
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兜、「愛」は誰が被っていた? 武将・直江兼続ってこんな人!

愛」という大きな一文字を掲げた兜は、直江兼続という戦国武将が被っていた兜です。

 
直江兼続は1560年(永禄3年)に、越後上田庄(現在の新潟県南魚沼市)で樋口兼豊という人物の長男として生まれました。そのためもともとは「樋口」という名字でした。「直江」というのは1581年に、主君である上杉景勝の側近のある直江信綱が暗殺された時、その妻と再婚して、直江家の婿養子となった事から名乗ったものです。
 
織田信長の越後侵略から、主君と国を守り信長の死後はあとを継いだ豊臣秀吉と友好関係になります。そして1584年に景勝の側近・狩野秀治が病で倒れると、兼続は景勝の側近中の側近として内政や外交を一手に引き受けるようになります。佐渡征伐や小田原征伐など景勝の主要な戦に従軍し、1598年には出羽米沢(現在の山形県米沢市あたり)に30万石の所領を得るほど、主君はもちろん、豊臣秀吉からも信頼されていました。
 
上杉家は会津120万石となりますが、豊臣秀吉が死去します。
豊臣秀吉の死後、景勝と兼続が新たな城の建設を模索すると、徳川家康は謀反行為だと詰問します。これに対し、兼続は反論の書状を書き記します。これが上杉征伐のきっかけとなったと言われる「直江状」です。
 
この直江状が家康の怒りに触れ関が原の戦いのきっかけとなってしまいます。
 
不利と思われた戦が一転し有利となるも、関が原で石田光成が破れ再び不利になり、上杉家存続の道を選択し、降伏することとなります。兼続の政治工作によって米沢30万石への減封という結果に収めました。
 

そして大坂冬の陣・夏の陣では徳川軍として参加し、武功を挙げています。1619年に景勝とともに江戸に上洛するものの、病を得て60歳で亡くなりました。直江兼続の人生は上杉家と共にあり、その才能はとても優れたものでると言えるでしょう。

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兜の前立て、愛の意味。現代のLOVEの意味ではない!

数ある武将の兜の中でも特にインパクトのある「愛」の文字をあしらっているのが、直江兼続の兜。
この兜の愛は、現代の「愛=LOVE」といった意味で使われているわけではありません。
諸説ありますが、最有力説は「愛染明王」(あいぜんみょうおう)から拝借したという説です。
愛染明王は愛染明王は、もともとは煩悩〈愛欲や欲望、執着〉を悟りに変えて、菩提心(悟りの境地)にまで導いてくれる力を持つ仏様で、弓と矢を持っていることから戦の神様としても信仰されていました。
兼続は愛染明王を信仰していたと言われており、愛染明王の頭文字である「愛」を掲げたのではないかと考えられています。
愛染明王の頭文字を掲げたという説がなぜ最有力かというと、愛の字の下に瑞雲(ずいうん)が描かれていることが挙げられます。この瑞雲、仏教などで、めでたい兆しとして出現する、紫色や五色の珍しい雲なのだそう。
兜に掲げられた「愛」の一文字は、上杉家への絶対的な忠誠や、信仰心、戦に対する兼続の覚悟が込められていたと言って良いでしょう。

兜の愛の文字、大河ドラマでも目立っていた。

直江兼続は、大河ドラマでも主人公として描かれるほど、人気のある名将です。
NHK大河ドラマ「天地人」(2009年放送)妻夫木聡さんが演じた直江兼続は大河ドラマの中でも名作だとされているドラマの一つです。

また、最近では、2016年に大ヒットした「真田丸」で直江兼続を村上新悟さんが演じられました。愛と義のイメージだった前作とは違いクールな一面が描かれています。

直江兼続は大河ドラマでも主役で描かれるほど歴史上で人気のある人物であることが分ります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
上杉家の一家臣でありながらも豊臣秀吉や徳川家康を魅了し、恐れさせた知将・直江兼続。
特に、初節句で兜選びをしている方は
「非常に義理堅く、愛と誇りを持ち、そして勇気ある人間に育ってほしい。」
 こんな願いを込めて、「愛」の兜を選ぶと良いと思います。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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